オンラインフリースクールとは?料金・出席扱い・デメリットと選び方
子どもが学校に行けなくなって、家から出るのもしんどそうなとき、選択肢に入ってくるのがオンラインフリースクールです。パソコンやタブレットで自宅から参加する、不登校の子のための居場所や学びの場です。
先に結論を書きます。今回確かめた4校の料金は月1万5千〜4万円台で、出席扱いになるかどうかは在籍している学校の校長が決めます。 スクールが「認定率97%」と書いていても、それはそのスクールの実績です。お子さんの学校で認められると決まったわけではありません。
この記事では、公式サイトで確かめられた料金だけを表に載せ、出席扱いの条件は文部科学省の通知の原文から引きます。

オンラインフリースクールとは
フリースクールは、学校に行きにくい子が通う民間の施設です。法律で決まった学校ではないので、通っても卒業資格はつきません。小中学生は、もとの学校に籍を置いたまま利用します。
オンラインフリースクールは、その場所をネット上に置いたものです。通学型との違いは、だいたい次のとおりです。
| 通学型 | オンライン | |
|---|---|---|
| 場所 | 施設に通う | 自宅(パソコン・タブレット) |
| 近くにあるか | 地域によっては通える範囲にない | 全国どこからでも |
| 人との関わり | 対面で遊ぶ、一緒に食事をする | 画面越し。カメラや声を出さない参加を認めるところもある |
| 費用 | 施設ごとに違う | 月1万5千〜4万円台(下の表を参照) |
授業のように時間割があるところもあれば、メタバース(ネット上の仮想空間)の教室に好きな時間に入れるところもあります。勉強を中心にするか、話したり遊んだりする時間を中心にするかも、スクールによってかなり違います。
オンラインフリースクールの料金と主な学校
公式サイトで料金・対象学年・時間を確かめられた学校だけを並べます。金額はすべて税込です(夢中カレッジの施設管理費だけは、税込かどうかの表記を確認できませんでした)。
確認日:2026年11月4日
| 学校 | 対象 | 月の料金 | 入学金など | 時間・通い方 |
|---|---|---|---|---|
| NIJINアカデミー | 小1〜中3 | メタバース通学 25,443円〜/リアル教室と組み合わせるハイブリッド通学 41,943円〜 | 入学金 33,000円 | 月100コマのオンライン授業。リアル教室は週1日 |
| シンガク | 小4〜中3 | 35,200円(特別受付価格。通常 38,500円) | 記載なし。教材「すらら」と毎週60分の個別面談を含み、ほかの費用は不要とのこと | 平日 月〜金の9:30〜18:30、メタバース教室を開校 |
| clulu(クルル) | 小4〜中3 | 週3コース 25,000円/フルコース 38,000円 | 入学金 33,000円、年会費 22,000円 | 平日午後。12:45朝の会、13:00から授業40分+問題集20分 |
| 夢中カレッジ | 小1〜中3 | 週1 15,400円/週2 24,200円/週3 31,900円(別に施設管理費 2,600円) | 入会金 0円。無料体験2週間 | 午前10:00〜13:00にクラス活動。午後14:00〜16:00の遊び場は週5回参加できる |
出典:NIJINアカデミー、シンガク 学費・料金、シンガク トップ、clulu プラン、clulu トップ、夢中カレッジ
ほかにもクラスジャパン小中学園、N中等部、WIALIS などがありますが、今回は公式サイトの本文で料金を確かめきれなかったので表に入れていません。気になる学校は、資料請求や個別相談で直接聞いてください。
表を見て気づくのは、月額だけを比べると判断を誤りやすいことです。たとえば clulu は月額だけなら NIJIN の上位プランより安いですが、1年目は入学金と年会費で5万5,000円がかかります。夢中カレッジは入会金がない代わりに、施設管理費が毎月つきます。1年間で払う総額に直して比べるのが確実です。
自治体によっては、フリースクールの利用料に補助を出しているところがあります。オンラインが対象になるかは自治体ごとに違うので、お住まいの市区町村の教育委員会に聞いてみてください。
オンラインフリースクールは出席扱いになる?
なる場合があります。根拠は、文部科学省が2019年(令和元年)10月25日に出した「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」です。自宅でICTを使って学んだ場合の扱いは、その「別記2」に書かれています。
要件をまとめるとこうなります。
- 保護者と学校のあいだに、十分な連携・協力関係があること
- ICT(パソコンやインターネットなど)や郵送などを使った学習活動であること
- 訪問などによる対面指導が、定期的・継続的に行われていることが前提
- 子どもの理解の程度をふまえた、計画的な学習プログラムであること。民間事業者が提供する場合は、ガイドラインを参考にその子にとって適切か学校が判断する
- 校長が、定期的な報告や連絡会などで学習の状況を十分に把握していること
- 基本的には、学校外の公的機関や民間施設で相談・指導を受けられない場合の学習活動であること
- 成績の評価に反映するのは、学習の計画や内容が学校の教育課程に照らして適切と判断された場合
出典:文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」、同「(別記2)自宅においてICT等を活用した学習活動を行った場合の指導要録上の出欠の取扱いについて」
決めるのは校長です。スクールの側は、活動報告書を作ったり学校とのやりとりを手伝ったりはできますが、認定はできません。各校のサイトにある「出席認定率97%」(NIJINアカデミー、夢中カレッジ)や「95%」(シンガク)は、出席扱いを希望した家庭のうち認められた割合として、スクール自身が出している数字です。
実際に進めるなら、入会を決める前に担任か校長に「このスクールで学んだ場合、出席扱いを検討してもらえますか」と聞いておくと、あとで食い違いが起きにくいです。3の対面指導をどう満たすかは学校によって考え方が違うようなので、その点も一緒に確かめてください。

オンラインフリースクールのデメリット
家から出なくていいことは、そのまま弱みにもなります。
- 体を動かす機会が減る:外に出る理由がなくなるので、散歩や買い物など、オンラインの外で動く時間を家で用意する必要があります
- 画面の時間が長くなる:授業や交流がすべて画面越しです。目や姿勢が気になる場合は、参加時間の短いプランから試すほうが無難です
- 対面で人と会う練習にはなりにくい:画面越しなら話せる子もいます。一方で、いずれ通学型や高校で人と会いたいなら、NIJINアカデミーのリアル教室のように対面の場を組み合わせられるところもあります
- 合う・合わないが大きい:時間割がきっちりあるところ、出入り自由なところ、雑談が多いところ。雰囲気は体験してみないと分かりません
- 保護者の手間:機材の準備、出席扱いの相談、学校とのやりとりは、たいてい保護者が担います
デメリットがあるからやめたほうがいい、という話ではありません。何を家の外で補うかを決めておけば、だいぶ使いやすくなります。
選び方のチェックポイント
- 対象学年:小4からのところもあります。低学年なら対象かどうかを最初に見てください
- 時間帯:午前に始まるか、午後からか。朝がつらい子なら、clulu のように午後に始まるところが合うかもしれません
- 通う頻度:週1から選べるか、毎日か。最初は少なめで始め、慣れたら増やせるかも確認します
- 勉強の比重:教材での学習が中心か、活動や交流が中心か。いまの子どもに必要なのがどちらかで選びます
- 人数:少人数のクラスか、大人数の空間か
- 出席扱いの支援:報告書を作ってくれるか、学校への説明を手伝ってくれるか、その費用はかかるか
- 体験:無料体験や低額の体験入学があるか。子ども本人が見て決められるのが一番です
迷ったら、本人に体験を2校くらい見てもらうのがいいと思います。保護者が良いと思った学校と、子どもが「ここならいい」と言う学校は、案外違います。
よくある質問
オンラインフリースクールの料金はどのくらいですか?
この記事で確かめた4校では、月1万5,400円〜4万1,943円(コースによる)でした。これに入学金(0円〜3万3,000円)や年会費、施設管理費が加わるところがあります。
誰でも入れますか?
多くは不登校や学校に行きにくい小中学生が対象で、入学試験のようなものはありません。ただし対象学年が決まっています。表のとおり、小4からのところもあります。
補助金は使えますか?
補助があるかどうかは自治体によります。オンラインのスクールが対象になるか、所得の条件があるかも自治体ごとに違います。市区町村の教育委員会に聞いてください。
発達障害があっても通えますか?
受け入れているスクールは多いですが、配慮できる内容はスクールによって違います。夢中カレッジのように、学年よりも特性に合わせてクラスを選べると書いているところもあります。診断や支援の方針については、主治医や学校の先生と相談しながら決めてください。
中学生におすすめはありますか?
この記事では特定の学校をすすめていません。中学生なら、高校受験を考えているかどうかで選び方が変わります。勉強を進めたいなら教材や個別面談があるところ、まず人と話せる場がほしいなら交流中心のところ、という分け方が目安です。
オンラインフリースクールに通えば、学校に戻らなくてもいいですか?
戻るかどうかは、子どもと家庭で決めることです。小中学生は在籍校に籍を置いたままなので、卒業は在籍校の卒業になります。出席扱いが認められれば、高校受験の調査書で欠席日数がどう書かれるかにも関わるので、学校と話しておく価値はあります。