通信制高校の学費はいくら?就学支援金を引いたあとの実際の負担を学校別に計算
「通信制高校は100万円かかる」と聞いて、身構えている方もいると思います。結論から言うと、通信制高校そのものの学費は、就学支援金を使えば年に数万〜十数万円で済むことが多いです。100万円という話の多くは、学校とは別に通う「サポート校」や、通学コースの費用を足した金額です。
この記事では、学校が公式に出している金額だけを使って、3年間でいくら払うのかを並べます。

先に知っておきたい就学支援金のしくみ(2026年度)
国が高校の授業料を肩代わりする制度です。返済はいりません。
- 2026年度から所得の上限がなくなりました。 世帯年収に関係なく、日本国内に住む日本国籍の生徒は対象になります(外国籍の場合は在留資格などの条件があります)
- 私立の通信制高校の支給上限は 年33万7,200円
- 単位制の学校では、支給の対象は 年30単位まで、卒業までに通算74単位まで。在籍期間は通信制で 48か月まで
- 対象は授業料だけです。入学金・施設設備費・教材費などは自分で払います
- 申請は入学後に学校から案内が来ます。多くの学校は、支給される見込みの額をあらかじめ授業料から引いた金額で請求します
前の高校に通っていた期間や、そこで履修した単位数によっては、支給が減ったり受けられなかったりします。転入・編入を考えている場合は、学校に試算を頼んでください。
出典:文部科学省「高校生等への修学支援」、同「高等学校等就学支援金【新制度】リーフレット(日本国籍の方用)」
学校別:就学支援金を引いたあとの3年間の負担
どの学校も、1年に25単位を履修した場合のモデルです。
| 学校 | 1年目 | 2年目 | 3年目 | 3年間の合計 |
|---|---|---|---|---|
| N高・S高(普通科、ネットコース) | 73,000円 | 63,000円 | 63,000円 | 199,000円 |
| 鹿島学園(通信制本科) | 73,252円 | 73,252円 | 73,252円 | 219,756円 |
| 都立の通信制(例) | 授業料は1単位336円。就学支援金の対象 | 教科書代などが別にかかる |
N高・S高:授業料は1単位12,000円(普通科)。25単位で30万円ですが、就学支援金の見込み額を先に引いて請求するので、毎年払うのは施設設備費5万円と教育関連諸費1万3,000円、1年目だけ入学金1万円です。通学コースなどを選ぶと別に費用がかかります。(N高等学校 就学支援金のページ)
鹿島学園:入学金は0円。毎年、施設費2万4,000円、システム管理費・通信費4万9,000円、災害共済掛金252円がかかります。授業料(1単位12,000円×25単位)は就学支援金で全額まかなえる例として示されています。学習センターに通う場合の費用は別です。(鹿島学園 学費)
ルネサンス高校:入学金5万円(初年度のみ)、施設設備費2万円、教育関連諸費6万円(大阪校は5万円)。これに授業料とスクーリング費が加わり、授業料は就学支援金で軽くなります。学校は「年間100万円以上かかることは原則ない」と書いています。(ルネサンス高校 学費)
都立の通信制:通信教育受講料は1単位336円、入学料は500円です。(東京都教育委員会 授業料等)

「100万円かかる」と言われるのはどんなときか
高くなるのは、主に次の3つです。
- サポート校に通う:通信制高校とは別の、学習塾のような施設です。就学支援金の対象ではないので、全額自己負担になります
- 通学コースや専門コースを選ぶ:週に何日か通うコースや、美容・eスポーツなどの専門コースは、授業料とは別に費用がかかります
- スクーリングの交通費・宿泊費:本校が遠いと、年に数日の登校のための旅費がかかります
資料を取り寄せたら、「授業料」と「それ以外」を分けて書いてあるかを見てください。就学支援金で減るのは授業料の部分だけです。
資料請求のときに確かめたいこと
- 就学支援金の見込み額を引いた請求額はいくらか(引く前の金額だけを書いている資料もあります)
- 通いたいコースの費用は、授業料とは別にいくらか
- スクーリングはどこで、年に何日か
- 転入・編入の場合、前の学校の単位はいくつ引き継げるか
費用は2026年11月4日に各校の公式サイトで確かめた金額です。学校やキャンパス、コースによって変わるので、最新の金額は必ず各校にご確認ください。